現場で使いやすい認知症の早期チェックリスト

婦人会や地域サロンなどを運営している方々にお話を聞くと、「認知症を疑う方とどう接したらいいか分からない」と話される方が多くいらっしゃいます。テレビや雑誌で認知症について大まかに知っていても、実際に接するとなると何をしてあげれば良いのか分からないということです。

現在、管轄の地域包括支援センターと連携しながら、他自治体でも取り組んでいる認知症チェックリストの開発に向けて準備を進めています。先日は婦人会を運営する会長および自治会長に話を伺い、ご高齢の方々が実際にどのようなことにお困りか、どのような場面で認知症症状のようなものを経験するかを教えていただきました。
例えば『道に迷ってしまう』という項目は『自分の棟が分からなくなる』といった形で、チェックリストを使う団地の方々が実際に経験することに置き換えて言語化することができました。
今後は、現場の方々により分かりやすい共通言語を用いたチェックリストになるよう、さらに多くの方々にお話を伺っていく予定です。

チェックリストなどの”道具”をただの道具に終わらせないために、しっかりと現場で使っていただけるように準備をしていきたいと思います。